光
光井 純平さん (9ff1xb68)2025/9/4 23:50 (No.1502347)削除久住山岳滑翔大会総括
更新が遅くなってしまい大変申し訳ございません。
ここで、久住山滑の総括をさせていただきます。
今年度の久住山岳滑翔大会は8/19移動日、8/20入り日、8/21-26競技期間というスケジュールで開催されました。
久住山滑は帰投判断、場周判断、見張りからなる安全ポイントと滞空点の合計点を競い合う大会です。
木曽川・大野では飛行することのない貴重な山岳滑翔を経験したり、普段のフライトにおける安全意識やフライト技術を見つめなおすいい機会となりました。
ここからはラウンドごとに自身の感想を述べて行こうと思います。
・Round1(8/21)
Round1の僕の発航順は28発目でした。東海関西地区の同期や関東勢のフライト順がどんどん回ってくる中、完熟飛行をしたとはいえ初めての滑空場でどのようなフライトをしようか、どこを飛べばサーマルを捕まえられるか、慣れない狭い空域の中で一気に3機も飛ぶけどどうしようという不安ともいえる感情と思考がずっと頭のなかをぐるぐるしていました。そうこうしている間に自分の発航順が回ってきてフライトすることに、、。
結果は大惨敗。普段のフライトではできていたはずのクロスチェックや他機警戒が緊張からなのか一言も口から発せられず、安全ポイントで40点減点をされてしまいました。この日は滞空者が生まれず安全ポイントでの勝負となったため、Round1はまさかの36人中31位からのスタートとなりました。この結果を知った時、僕の心はズタボロになってしまいました。同志社からともに出場した福島からの励ましもあり、何とか気を立て直してRound2へ。
・Round2(8/21-22)
Round2の発航順は8発目。Round1が訓練終了前に回り切ったこともあり、その日の内に自分の発航順が回ってくることに。
条件が出ない空で雲底もAGL500mほどしか見込まれていなかったため、離脱後2旋点ほどし-2~-3の沈下帯しかあたらなかったためすぐに場周飛行しました。
このフライトではRound1からは切り替えることができ、見張りも場周判断もよくできたと感じており比較的満足できたフライトでした。
しかし、訓練終了後のmtgで事件が発生。皆が自身の点数や順位で一喜一憂している中、僕の頭の中は真っ白。得点票の自分の欄を見ると、得点と順位は空欄。備考欄には「GPSのデータを採集できず」の文字が、、、。mtg後、得点係の方からも説明があり、GPSの不調でフライト中にシャットダウンしてしまった可能性があるとのこと。まさかのアクシデントで抗議しましたが、再フライトなどの判断に覆ることはなく、無得点に終わるかと思われました。しかし、ここで審判から「自身で取ってるログ等があればそれを提出してもらっても構わない」との一言が。この瞬間僕はピンときました。このフライトだけたまたまログを取っていたのです。それを提出しなんとか点数をもらい23位になりました。この日は大会のGPSだけに頼らず、自分でログを取ることの重要さを再確認する日となりました。
・Round3(8/24)
Round3の発航順は17発目。この日は条件もでて、滞空者も多く出る日となりました。そんな中僕はRound1,2とは違い、リラックスした状態で出発。
離脱後すぐに左旋回してEPに向かったところで+2にヒット。その場で大きく1旋点してみましたが+に触れたのは一瞬のみ、とても小さいコアであると判断して最小沈下速度による飛行に移行。ASK21によるフライトであったため70~73km/hに速度セットをし、地上と雲の形、他機を確認しながら+をかすめるように何回か180°蛇行を繰り返し、粘りました。蛇行を3回ほどくりかえしたところで高度が徐々に厳しくなってきたため、場周飛行へ。Round1,2で3分フライトが続いた中、ここで初めての8分フライトを記録しました。自分でフライトを振り返ってみても、久住に来てから一番いいフライトができたと感じ、満足度が高かったです。結果も10位とかなりいい順位を取ることができRound4へのはずみとなりました。
・Round4(8/25)
Round4の発航順は21発目。もうすぐ自分のフライトが回ってくるかなと観天望気をしながらRWワークをしていたところ、見たことのある人がテント近くに立っていることに気づきました。まさかの、3回生の石田さんがわざわざ久住までフェリーとバイクを使って駆けつけてくださいました!花火の差し入れをたくさん持ってきてくださり、最終日のレセプションでのたのしみができました。(久住は火気厳禁だったため関西にお持ち帰りしました笑)
石田さんの応援もあり安心して挑んだフライトでしたが、+1のサーマルを捕まえ切ることができず、条件が比較的出ている日だったのにもかかわらず、わずか5分のフライトとなってしまいました。このRoundは21位となり昨日よりは沈んでしまう結果となりましたが、最終日は過去一の条件が出るとの予報が出ており、Round5に託すことにしました。
・Round5(8/26)
Round5は25発目。自分の発航順がいい時間帯に回ってくるかなと案じながら朝のクルーフライトをしていた時にアクシデントが発生。まさかの索切れでこの日は競技不成立となったため、ジョイフライトを楽しむことになりました。僕はASK21の後席に搭乗させてもらい、教官の上昇操縦の仕方を学んだり、後席操縦をさせてもらったりととても有意義なフライトをすることができました!
全体の最終結果は36人中19位、福島は15位となりました。
一週間の大会を通して、光井、福島ともに普段は飛ぶことのない山岳地帯の飛行方法を学んだり、飛行中の安全意識を再認識する大会となりましたが、それ以上に他大学の同期からの刺激を多く受けた1週間でした。同期とは言え、総発数20発前後の人から、最近初ソロに出た人、ライセンシーまでいろいろな人が出場していました。皆それぞれ「操縦の上達」や「初ソロ」という目標から「滑空記章獲得」という目標まで、多様ではあるが、一つの目標に向かって努力している姿を見て、自分も何か大きな目標を定めて、それに向かってこれからの二年半を走り続けて行こうと思うようになりました。
また、自分だけでなく、副将として同期や先輩後輩とともに今後とも高みを目指し、この部活で各々が全力で目標に向かって取り組むことができる環境づくりをしていきたいと思いました。
最後にはなりますが、久住山滑に際し、ご支援くださったOBOGの皆様、そしてたくさんの応援をくれた部員の皆様、本当にありがとうございました。これで久住山岳滑翔大会の総括を終わらせていただきます。